禁止伝説キャラランクと上位個別考察 【VGC2016】

いよいよ2015年も終わりが近づいてきましたね
その締めくくりとして来年に向けて頭の中にある情報の整理というか、掃除をしたいと思います
前置きはこのあたりにして本題のキャラランクについて


VGC2016禁止伝説キャラランク(2015/12/31)
S:グラードン カイオーガ
A:ゼルネアス レックウザ
B:イベルタル
C:ミュウツー ホウオウ パルキア Oギラティナ ディアルガ Wキュレム
D:ルギア Aギラティナ
E:その他


大体こんな感じになるのかなという印象です
巷と評価と違うところはゼルネアスの評価が他よりも低いくらいでしょうか
キャラランクにはさほど意味は無いのですが、その人のポケモンに対する評価の指標のようなものを垣間見ることができるのは面白いですね
ちなみに自分のポケモンの評価に対する基準は「いかにしてプレイの難易度を落とすことができるか」や「上位の相手にどれだけ活躍が見込めるか」ということに重きをおいている事が多いです
多少の変動はあれどVGC2016における上位5種はS〜Bのポケモンで決まってしまうかなという印象です
もちろんC以下のポケモンにも研究の余地はある、ワンチャンスはあると感じているポケモンも存在しているのでその辺りの考察もやめないようにしていきたいですね


性能に関する個別考察はもう知り尽くされていると思うので、少し大局的に上位のポケモンに対して考察をしていこうと思います
詳細は続きから


カイオーガ

VGC2010の頃でも一世を風靡したポケモン
VGC2016においてはゲンシグラードンという水技を無効にしてしまうポケモンが出てきてしまったものの、攻撃面の強さは保証されています
ゲンシカイオーガの特徴としては

  • 終わりの大地さえ克服してしまえば、主軸となる攻撃が基本的に通らないことがない
  • 瞬間的な決定力は随一
  • 一撃で倒れることが少ない

と非常に攻撃面において優秀です
またそのカイオーガの強さを支えている技として潮吹き根源の波動が挙げられます
素早さ操作やこの指サポートを絡めた潮吹きによる全抜きの戦術と、優秀な耐久値で相手の攻撃を受けながら根源の波動や根源の波動と相性の良い冷凍ビームで大ダメージを返す打ち合いの戦術を両立できることがカイオーガの最大の強みと言えます
全抜きの戦術と打ち合いの戦術を両立できるため、このポケモンにおいて重要になってくることは自然といかにして行動を通すかになってくるでしょう
防御面に努力値配分された個体が多く存在することや、スキルスワップやなりきりなどを駆使した戦術が出回っているため、自然とそういったことは意識されていることだと思います
強力な戦術の軸を2つ有している上に簡単に倒されないということもあって、おそらくジャパンカップや全国大会、ひいては世界大会において主役になるのはこのポケモンではないかなと感じています
今後はさらに研究がされて、より強固な組み合わせや動きが開発されていくことで性能が凶悪化していく、Sランクの名に恥じないポケモンでしょう



グラードン

ORASにおいて目玉のシステムとなるゲンシカイキにおいて大きな強化を受けたポケモン
弱点となる水タイプを場に繰り出すだけで克服することができ、攻撃面と防御面の圧倒的な数値から人気のポケモン
ただカイオーガと比べると崩された時の脆さが目立ちやすい印象のポケモンです
というのもこのポケモンが崩されるときはだいたいグラードンミラー、カイオーガに天候を取られる、エアロックやノー天気を絡めた戦術、ゼルネアスのジオコントロールを許した後の展開など試合直後に奇襲を食らう、もしくは試合の後半に一気に抜き去られる展開になる場合が多いからです
その他のゲンシグラードンの特徴は

  • ゲンシカイオーガには及ばないものの、それでも圧倒的な数値の全体技を打てる
  • 断崖の剣と噴火という強力な全体技を相手に応じて使い分けることができる
  • カイオーガと比べると優秀な耐性が多く、攻撃面でも特定のキャラに対して有利を付けやすい

と言った部分が目立ちます
カイオーガとの最大の違いと言えるのが断崖の剣と噴火の2つの打点を使い分けることができる点です
カイオーガはどうしても天候を取られてしまうと行動を通すことができなくなってしまうものの、グラードンは始まりの海には断崖の剣を通す、浮いてる相手には噴火を通すように相手に応じて戦術を使い分けることができるバランスの良さがあります
一撃では倒せないものの、その攻撃も相手を壊滅させられる力があるため、カイオーガが1回の行動をどう通すかに対して、グラードンいかにして複数回攻撃を当てるかということが重要になってきます
カイオーガに比べると攻め手が非常に多く、グラードンの性質上攻撃に移りやすいため、1回の行動の重要性はカイオーガに比べると落とすことができます
その分また別の方向性でプレイが要求されたりしますが、この攻撃のしやすさというのが現在の人気を保っている理由になっていると考えています
まあ根本は断崖の剣と噴火をどれだけ通すかということが要求されるので、ある程度のサポートは必要になってきますが、カイオーガほど露骨に組まなくとも良く、スタンダードな構築にまとめやすいポケモンと言えます
技構成や努力値配分などが非常に難しいポケモンで、特殊1本にしてしまうとカイオーガやゼルネアスに勝てないという本末転倒なことが起こってしまうので、ほぼほぼ断崖大地噴火守るあたりで決まっちゃうのかなあという印象です(大地の力は変更の余地があるかもしれません)
それでも動きの汎用性に関しては文句なしのSランクポケモンだなと痛感させられます



ゼルネアス

フェアリーオーラという優秀な特性とジオコントロールという破格の積み技によって強さが支えられているポケモン
格下を淘汰するにおいてこれ以上活躍するポケモンはいません
強さを考慮するとどうしてもジオコントロール前提の強さになりがちであるため、このポケモンの強さを過剰評価しているプレイヤーが多い印象です
とはいえ少し隙を許せば全抜きを目指せるその性能はVGC2016において十分脅威になると言えます
単体の強さにおいては十分語られていると思うので、ここではその強さに疑問を持った理由や根拠について書いていこうと思います
自分はゼルネアスが最上位ではないと思っている理由としては3つあって

  • ゲンシカイキ組と比べた時の数値の低さ
  • ジオコントロールの隙の大きさ
  • VGC2016におけるフェアリー技の火力の出しにくさ

ゼルネアスを使い続けたところ、どうしてもこの辺りの問題に直面し、思うように選出や活躍ができない場面が多々ありました
ガルーラとかクチートとかゲンガーに悪戯心がうようよしてるこの環境じゃあ多少のサポートがあったところでジオコントロールなんて満足に積めないし、ジオコントロールがなければグラードンカイオーガはおろか各種メガシンカにも満足に勝てないし、しかも対策の技を持とうにも特性で強化されるのはフェアリー技だけで、このルールはフェアリー技を半減してくるやつらが増えてるから活躍しにくいんだよね、と言った感じです
カイオーガのような瞬間的な決定力で押しきることも、耐久を活かした打ち合いもできず、グラードンのような状況に応じた火力を出すこともできないため、上手く使わなければ活躍は難しいポケモンのように感じました
眼鏡やスカーフを持った所でこれらの問題を満足に解決することは難しく、パワフルハーブで採用しない理由がないため、最上位からはワンランク落ちるのかなという印象です
今後はプレイ面での研究が進み、先発チンパンジオコンではなく、対策を確認もしくは突破してから後半の詰めでジオコントロールをすることで全抜きをするような動きにシフトしていくでしょう
その動きをする以上、相手の対策を打ち崩す必要性があるため、このポケモンを入れる場合もう1体の伝説には対策を踏み越えていくパワーのあるグラードンカイオーガあるいはレックウザでなければパワーのある組み合わせを作りにくくなってしまうのではないかと思っています
もちろんジオコントロールが容易にできる相手にはイージーウィンを決めることができるため一定数個体がいるべきポケモンだとは思います



レックウザ

グラードンカイオーガとは違い、メガシンカを消費してしまうもののそのデメリットを余りある決定力を発揮できるポケモン
ガルーラやクチートを使えないという部分は目立つものの、取り巻きのポケモンを上手く使うことでカイオーガグラードンにも十分勝算があり、レックウザの攻撃範囲から織りなす決定力はやはり強力です
耐久値がやや物足りず、全体技がないため、相手2体をレックウザで睨まれるとかなり窮屈になることが多いです
1vs1の攻撃にはかなり自信を持って動かせるポケモンだと思うので、その動きをサポートできるクロバット猫騙しサポートが可能で苦手なところに高い打点を叩き込めるマニューラはやはり相性は良いですが、やはりメガシンカや伝説を相手にすると力不足感が否めません
どうしても集中攻撃や1vs1の攻撃になりがちなので、そこを解決するためにドーブルなどを組み込んで攻撃を散らすか、トゲキッスなどによるサポートが必要のように思えます
またこのポケモンも先発に出して後先考えずに突っ込むよりかは、先発に出すにしても対策に対して別の回答を用意して、後半に全抜きを目指すような動きが強いように思えます
エアロックを絡めたメタ的な動きにも目を見張るものがあり、カイオーガグラードンの後出しに物ともせず動かすことができることはもちろん、強い雨下でも炎技を使うことができるためゲンシカイオーガ+鋼の組み合わせに対して強く出れるポケモンとして使っていけるでしょう
プレイというよりも構築面に詰めれる余地があるため、カイグラゼルネに比べるとまだまだ考察の必要がありますね



イベルタル

ゼルネアスと対をなすダークオーラを持ち、独特な戦術で闘うことができるポケモン
タイプ相性上ゼルネアスはどうしても苦手となるものの、その他の上位伝説に対して強い動きをしていくことができるため構築する以上意識をしておきたいポケモン
ダークオーラを駆使した戦術は非常に幅が広く、取り巻きも絡めてそれらを駆使すれば苦手なゼルネアスですら克服が可能でしょう
イカサマとバークアウトに不意打ちというカイグラレック全員に刺さる技を使うことができ、地面技も無効でこのルールで上位伝説と相性の良いクレセリアにも強い点は評価できます
またイカサマを使うため攻撃面に努力値を配分しなくても良いことから耐久値を上げることができ、専用技であるデスウイングで粘り強く闘うことができます
カイグラレックに比べるとパワーでは劣るものの、得意としているきっちり1体ずつ潰していく動きを通せたときはかなり勝てるポケモンだと感じました
裏を返せばカイグラレックにパワーゲームを押し付けられやすいことや、他の攻撃を合わせた動きが前提になりやすいため、使っていて安定はしにくい部分は目につきました
幅広い対応力はあるものの、味方の不意打ちなどを考慮した緻密なダメージ感覚を要求されるため、プレイに自身があるマニアックな人向けなポケモンな気がします



後半は疲れからか尻切れトンボ感は否めませんが、使っている量に比例して書けることも多くなるのでまあこんなもんだろうという感じです(
ここまでこの自己満足な文章を読んでくださった物好きな方は本当にお疲れ様です
来年もポケモンを楽しめるように頑張りましょう!
それでは良いお年を!