カバドリュウズラティパルシェン
前回カバドリュウズの記事を書き、カバドリュウズを使った構築で32人規模と64人規模の2つの大会でベスト4になったのでその構築について書きたいと思います。
ポケモン | 技 | 持ち物 | 特性 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
カバルドン | 地震 | 欠伸 | ステルスロック | 吠える | オボンの実 | 砂起こし |
ドリュウズ | 地震 | 岩雪崩 | 身代わり | 剣の舞 | 命の球 | 砂搔き |
ラティオス | 流星群 | サイコショック | 波乗り | トリック | 拘りスカーフ | 浮遊 |
パルシェン | 氷柱針 | ロックブラスト | シェルブレード | 殻を破る | 気合の襷 | スキルリンク |
水ロトム | ボルトチェンジ | ハイドロポンプ | 10万ボルト | 目覚めるパワー氷 | 拘り眼鏡 | 浮遊 |
ウルガモス | 大文字 | 虫のさざめき | 目覚めるパワー電気 | 蝶の舞 | イトケの実 | 炎の体 |
http://d.hatena.ne.jp/rozurex/20110624/1308886396
ロズレXさんのこちらの構築を自分なりに改善してみた感じです。
といっても完成度は高く、ほとんどいじるところはなかったように思います。
<全体解説>
カバルドン展開からのドリュウズとラティオス展開からのパルシェン(ドリュウズ、ウルガモス)という強力な2つの勝ち筋を持つ構築。
カバドリュウズの基本的な動きである、カバルドンでステルスロックを撒いて欠伸からのドリュウズ剣舞で全抜き
それが無理ならばラティオスを介して逆鱗流星群固定、もしくはトリックからドリュウズ剣舞で全抜き
もしくはラティオスのトリックから展開し、パルシェンまたはウルガモスでぶち抜く。
パルシェンへ対応してくるポケモンに対して水ロトムが刺さりやすく、ボルトチェンジでアドバンテージを稼ぎやすい。
襷を持っているため強引に1回起点にできるのでその圏内へ入れるためにラティオスや水ロトムを回したりするがかなり多かったように思います。
隙を許せば全抜きまで持っていかれる明確な勝ち筋が2つ存在するため、選出で対処するのは簡単ではなさそうです。
実際対戦した中ではドリュウズ防ぎに来たんだろうけど、実はパルシェンで全抜きでしたーなんて流れも結構ありましたからね。
以下組み合わせを踏まえて個別解説。
・カバルドン
腕白 H252 B100 D156 (S個体値21)
起点にできるポケモンを増やすオボンの実。
配分は最低限ドリュウズを止めるために、ドリュウズの意地っ張り球剣舞地震耐え≒オボン込み鉢巻ガブリの逆鱗2耐え。
厄介なテラキオンを止める手段でもある。
できるだけ優先してステルスロックを撒き、欠伸連打から丁寧に展開していきたいところです。
S個体値が下がっているのは最遅ハッサムの蜻蛉帰りを先に打たせて後続に欠伸を当てるため。
もっとDに回して眼鏡流星群耐えるように振っても良いかもしれません。
・ドリュウズ
意地っ張り A252 B4 S252
第1の全抜きエース。
カバルドンのお膳立てから全抜きするポケモン。
また立ち回りによってはしっかりHP管理をして、削りながら相手を倒していくプレイングもあると思います。
カバルドンからの展開を第1に考えるので身代わりはほぼ必須と考えても良いでしょう。
・ラティオス
臆病 B6 C252 S252
カバドリュウズ側にも水ロトムパルシェン側にも入れるこの構築におけるキーポケモン。
構築に投入した理由は眼鏡ラティオスなんかとなんら変わりないと思います。
特筆すべきはスカーフラティオスの強み
眼鏡ラティオスと比べると、
- ノオー入りに対してスカーフノオー、スカーフガブリを恐れず選出、立ち回りができる
- スカーフヘラや対面で舞ってくるウルガモスを返り討ちにできる
- 竜舞カイリューやボーマンダ、オノノクスなどへのストッパーとなる
- 加速1回のバシャーモに対して負けない
- トリックをする上で眼鏡と違い、威力を上昇させることがないのでドリュウズやパルシェン、ウルガモスが積みやすい
- ラティオス対面でのノータイム流星群
などが実戦で使ってみて非常に優秀だと感じた場面でした。
構築の鍵となるポケモンでありながら、スカーフでの奇襲性にも優れ、こちら側が崩されにくく、あらゆるポケモンとの対面で攻撃ができるのはスカーフラティオスの強みだと思います。
当然ながら眼鏡に比べると攻撃指数が落ち、対ローブシンや対ブルンゲル、スイクンなどへの制圧力は落ちるので2枚目なりは用意しておきたいですね。
・パルシェン
陽気 H6 A252 S252
第2の全抜きエース。
グライオンやガッサなどドリュウズがめんどうなポケモンから全抜きまで持っていける。
破りシェルブレードでHバンギ1発
持ち物が気合の襷であることを活かして交代際で破れればもう1回破れて全抜きまで軽く見れます。
基本的に死に出しすることを意識したいところです。
最悪でも釣り交換で襷を潰さないように。
使っててコイツに薄い構築が多いように思いました。
砂のおかげで襷ってことがバレにくかったのもあると思いますw
スカーフラティオスや水ロトムが対面での潰し合いに強めというのも相まって強さを発揮していると言えます。
・水ロトム
控え目 H228 B8 C40 D4 S228
パルシェンが呼ぶポケモンに対してボルトチェンジでアドバンテージを稼ぐ。
今回はボルトチェンジの威力底上げと水技も強化したかったので拘り眼鏡。
ラティオスがスカーフを持ち、対ブルンゲル、スイクンに対して突っ張りたい局面が出てくるだろうと思い10万ボルト。
目覚めるパワー氷の理由は、ガブリアスブルンゲルと水ロトムパルシェンみたいな感じになったとき先に崩せるのはガブリアスなのでそういう局面でピンポイントで狙いたいときが多かったから。
この構築の通しの良い飛行ポケモンのトルネロスとかトゲキッスからガブリアスへ一貫する技としても便利だと思います。
ロトムはほかにも壁や鬼火など面白そうな技を覚えるのでこの辺の技を選んでみるのも面白そうではあります。
今まで壁はどこか軽視されていた印象はありますし、起点ゲーの中だけではなくこういったサイクルの中でも十分活きる技だと思うので。
・ウルガモス
控え目 H6 C248 D6 S252
第3の全抜きエース。
http://bintoro3.blog136.fc2.com/blog-entry-186.html
びんとろさんの雨選出に対して逆全抜きするというアイディアをもらいました。
なんとかウルガモスとナットレイとかガッサを対面させて蝶の舞をしましょう。
今回は砂ダメ1回の2舞めざ電で197-120ニョロトノを高確率で落とせるため採用。
テラキオンバシャーモを意識できるサイコキネシスと相当悩みましたが、ステロ撒けないときも想定しての選択。
そのままグドラを出すプレイングもあるので日本晴れの方が安心できる感じはありますけどやりすぎかなとも思います。
おそらくサイキネやめざパ各種のほうが優先度は高いと思われます。
ちなみに眼鏡グドラの雨ハイドロを1舞イトケで耐えられます。
ステロ撒いた状態なら197-120ニョロトノをステロ1回+2舞205さざめきで落とせるので、ダメージの参考として。
もちろんラティオスのトリックでの技固定からも全抜きの選択肢として扱うことができます。
基本選出は、カバドリラティやラティパル水ロトがベース。
相手次第ではウルガモスを入れたり、もっと変わった選出をすることもありました。
フワライド相手にはカバルドンとパルシェンセットで選出したりとか。
対雨にはカバウルガ基本で考え、カイリューやテラキオンなどの有無で水ロトムやラティオス選出。
オムスターがエースだった場合などにはウルガは選出から外しても問題ないかなー
課題としては、ドリュウズとパルシェンで苦手な相手が被っているときの立ち回りですね。
主に相手の水ロトム、ナットレイ、ローブシン、メタグロスあたりが選出画面にいるときは細心の注意を払って立ち回るように心がけたいところです。
それと最近ちらほら見るようになった火炎玉ローブシンがどうにもならないのでそこをしっかり意識して組み直したいですね。