僕の考えた最強のグラゼルネ 【VGC2016】

みなさんお疲れ様です。
ジャパンチャンピオンシップスの最中は何やらいろいろあったみたいですが、今後VGC2016を頑張るプレイヤーもいるだろうということで特に何も実績もないですが少しでも考えの足しになればと思いましてこうして筆をとっています。
ポケモン以外のことにモチベーションを割きすぎていたことや,そもそも忙しかったという理由から思うように試合が消化できなかったためPJCSは特段高い結果を出せたというわけではないですが,このルールの強力なアーキタイプである「グラードン+ゼルネアス」という組み合わせを使った構築を某所で使い,それなりに高い成績を出せたのでそれなりにはこのルールを楽しめたかなと思います。
簡単な構成は見える部分に記載します。この記事は完全に自己満足記事なので残りの部分は物好きな方だけお付き合いください。


ポケモン 持ち物 特性
グラードン 断崖の剣 大地の力 炎のパンチ 守る 紅色の玉 日照り → 終わりの大地
ゼルネアス ムーンフォース マジカルシャイン ジオコントロール 守る パワフルハーブ フェアリーオーラ
ガルーラ 捨て身タックル けたぐり 不意打ち 猫騙 ガルーラナイト 精神力 → 親子愛
ボーマンダ ハイパーボイス 捨て身タックル 流星群 守る ボーマンダナイト 威嚇 → スカイスキン
ボルトロス 10万ボルト 電磁波 挑発 守る 気合の襷 悪戯心
モロバレル 草結び 茸の胞子 怒りの粉 守る オボンの実 再生力

・はじめに
VGC2016のルールが発表されてからグラードン+ゼルネアスという組み合わせの強さはまことしやかに囁かれていましたが,結局のところこの組み合わせが1番格下に落とす可能性が低く,その他のジャンルのパーティにも勝てるなと自分も感じていました。
その理由としては

  • ゼルネアスを起点とした全抜きを狙いやすい
  • グラードンは状態異常を受けにくい(電磁波による麻痺,火傷無効)
  • ゼルネアスとグラードンの攻撃範囲の相性,防御面での補完性の相性が良い

と言った誰でも分かる部分だと思います。
しかしながらこのポケモンにおいて避けられない障害があります。そう,「ミラー」です。
同じようにグラードン+ゼルネアスの組み合わせを用いた構築との対戦に頭を悩ませる日々を送っていました。
グラゼルネミラーを数十戦してみて,結局は相手のゼルネアスをいかに抑えれるか,ひいてはグラードンの体力をどれだけ温存できるかorグラードンをどれだけ使わずに済むかのように感じました。
そのためには自分のゼルネアスをいかにして通すか,または相手のゼルネアスの展開を許さない状況にする必要があります。
そこで自分のゼルネアスを通す場合障害となる"相手のグラードン"及び,展開を許さないようにする必要がある"相手のゼルネアス"をなぎ倒すことが求められるのですが,相手は数値のお化けとも言えるため1体でどうにか解決することは非常に困難です。
1体で倒すことが困難となれば2体がかりで倒すしかないため,2体の組み合わせの攻撃で落とせるように調整し,先にゼルネアスを通すか,またはゼルネアスの展開を許さない状況にすることを意識しました。
グラードンとゼルネアスを落とすポケモンに関しては,パワー負けしないためにもこちらもグラードンとゼルネアスとメガシンカポケモンに頼りたいです。
そうする上で障害となるポケモンとして相手のガルーラやボーマンダドーブルファイアローといったポケモンがあげられますが,残り1枠でそのあたりへの対策としてボルトロスを採用することで上を取られないように対応をします。
グラードンの配分を陽気でHDSに振り切ることでボルトロス+ガルーラorボーマンダ+グラードン+ゼルネアスでミラーを対策できるようにした形を目指しました。
2月くらいの頃に作った構築なので今見返してみると穴があったりするかもしれませんが,当時は自分なりに試行錯誤して良いものを作り上げれたと感じています。


・個別解説

陽気:193-170-160-*-125-156
断崖の剣/大地の力/炎のパンチ/守る
【備考】
C202ゲンシグラードンの大地の力最高乱数切り
【コメント】
相手のゼルネアスへの耐性,補うことが難しい水打点への耐性,味方のゼルネアスとの補完性どれもが構築にマッチしたポケモンです
構築のテーマである相手のゼルネアスへのダメージ,相手のグラードンへのダメージを意識した構成での採用です
ホウオウやファイアローへの打点となる岩雪崩も捨てがたかったが,相手のグラードンと向き合う機会も多く,くだらないところで勝率を落としたくないため陽気ですが大地の力で採用しています
ゼルネアスへの打点となる炎のパンチや,苦しくなる盤面を解決できる断崖の剣も必要不可欠となる場面が出てくるので陽気での物理型で採用しています



臆病CS
特筆する部分はなし
味方とのダメージと合わせてグラードンやゼルネアスを対策するために臆病CS基調です
基本的に先発チンパンジオコンはせず,後発から相手の対策を確認及び攻略した上で展開をすることで抜いていく感じを意識します



レパルダスを筆頭とした面倒な襷持ちポケモンを貫通させ、軒並み伝説の上から打点を持てるガルーラはやはり優秀です
ゼルネアスやグラードンを味方のポケモンと合わせて倒すためにA177は必要不可欠
最速で使わない理由もないので無難にAS
けたぐりは守るでも良いかな?と感じますが,相手のガルーラやナットレイへの堅実な打点として持っておきたい技です



相手のガルーラ+グラードンを強く見ることができ,レックウザイベルタル,モロバレルなど手の届きにくい部分に対して非常に優秀な性能を誇ります
特性の威嚇も非常に魅力的で,地面技が無効であるのも味方の後出しなどの際にグラードンの技選択を窮屈にできるなど耐性面でも優秀さが光ります
ゼルネアスに隙を見せないようにする以上捨て身タックルが必要となり,そのためには無邪気で採用しなければならないことだけがネックですね
配分はゼルネアスやグラードンを味方の攻撃と合わせて倒すためにCSに振り切っています



ミラーの鍵を握るポケモン
このルールが始まった当初はグラードンの強さから人気がありませんでしたが,グラードン以外には結局電磁波が通るのでそんなに強さに影響はないように感じました
持ち物はゼルネアスの前で1度行動保障がつく襷
襷のおかげでゼルネアスの隣のポケモンに挑発や電磁波を入れる猶予が生まれます
配分はガルーラやカイオーガの上から10万を打て,レパルダスやぬるいボルトロスに挑発を通せるため最速にし,少しでも生き残れるように残りをHPに回しています
技構成はボルトロスは立ち回りで重要なポケモンとなるため大事に扱える守るは必須
相手の行動を縛れる挑発も欠かせず,攻撃技にはグラードンが浮いているポケモンを苦手としているためそこに打点の入る10万を採用
襷で行動保障できていることもあって,ファイアローカイオーガ,イベルタルクロバットに鋼ポケモンといったところに打点が入るのは強いです
相手のグラードンに打点がないですが,元々それ以外の3体の攻撃を組み合わせて倒すので,グラードン以外の部分を強く見れる10万ボルトは正解のように思えました
VGC2016のこのポケモン,やはり相当の強さという感じです



主な役割はカイオーガ入りのトリパやクチートへの誤魔化しやクレセリア絡みの構築への対応など
かなり無理をさせるプレイになりがちなので,足りない耐久を補えるオボン
構成はカイオーガへの打点を優先させ草結びに
配分もカイオーガの根源の波動をオボン込みで3耐えできる数値に
選出の機会は限られているものの,見せ合いの時点で必要不可欠なポケモンと言えます



ドータクン入りが若干きつかったり,ガルーラ絡みの対処がまだきついなと感じる部分があるのでまだまだ結論というには程遠いものです。
何か特別なギミックが用意されているわけでもなく,誰でも思いつくような構築なので,ポケモンから離れていた自分はPJCSでこの構築を使い切る自信がなく逃げてしまったのが今でも後悔しています。
ただ今年も全国に出られるプレイヤーがどのような構築を仕上げていくのか,1プレイヤーとして今から楽しみでなりません。
期待しています。