第7回ポケットモンスター・北陸オフ 使用構築 ガルマンダトリパ
バトルロードグロリアというポケモンの非公式全国大会があり、かなり久しぶりにオフに出ました
ポケモンの対戦競技シーンを盛り上げていこうとする動きには僕自身興味があったこともあり、今回はスタッフとしてもオフに協力させてもらい、いろいろと勉強させてもらいました
当然対戦の方もぬかりなく結果を求めていこうとしましたが、蓋を開けてみれば予選リーグを負け越してしまう体たらくでした
調整段階でもあまり思うように勝てなかったので、根本的なところを変える必要があるのは明らかです
予選抜けはおろか勝ち越しもできない構築に言葉は必要ないかもしれませんが、自分の意見の整理や戒めも込めて更新しようと思います
ポケモン | 技 | 持ち物 | 特性 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
ガルーラ | 恩返し | けたぐり | 不意打ち | 猫騙し | ガルーラナイト | 肝っ玉 → 親子愛 |
ボーマンダ | 恩返し | 地震 | 龍の舞 | 守る | ボーマンダナイト | 威嚇 → スカイスキン |
クレセリア | サイコキネシス | 冷凍ビーム | トリックルーム | 守る | オボンの実 | 浮遊 |
バンギラス | 岩雪崩 | 噛み砕く | けたぐり | 守る | 命の珠 | 砂起こし |
モロバレル | ギガドレイン | 茸の胞子 | 怒りの粉 | 守る | ゴツゴツメット | 再生力 |
ヒードラン | 火炎放射 | ラスターカノン | 大地の力 | 守る | 防塵ゴーグル | 貰い火 |
詳細については続きからどうぞ
1.メガボーマンダ採用の経緯
ここ最近のダブルバトルのシーンにおいてよく目にするポケモンとして、ガルーラ・ランドロス・ヒードラン・モロバレルの4体がいます
この4体に対して物理メガボーマンダは有利を獲ることができ、自分の攻めを押し通す組み合わせを作りやすいことからこのポケモンを軸にすることを選択しました
特殊での採用はヒードランへの打点を組み合わせるポケモンで明確に作る必要があるので、バンギラス+ランドロスやバンギラス+ドリュウズなどの構築に入る場合には選択しやすいと思います(この辺りのポケモンはボーマンダと相性の良い範囲攻撃を扱えるのでその点での相性の良さも目立ちます)
しかし基本的にメガボーマンダの強い型は物理での採用だと思っているので、軸にする以上物理での採用には拘りました
苦手なポケモンも押しきれるような強さを発揮するには特殊での採用はあまり現実的ではありません
そのため物理メガボーマンダに対する考察を重ね、相性の良いポケモンを探していきました
2.個,組み合わせの考察
組み合わせを理解するためには、まず単体の考察が必要不可欠なわけですがメガボーマンダの強みとして活きる部分は上からのビートダウンにあるのは容易に想像できると思います
技に関しても一致技となる恩返しor捨て身タックル,採用理由から地震,縛られやすいタイプである以上守るも必須となります
残り1つに関しては人によって採用される技がかなり異なりますが、この構築においては龍の舞を採用しています
ボーマンダの強みが上からのビートダウンであることから、メガボーマンダへの対策をスカーフによる誤魔化しがよく散見されます
そのためスカーフの繰り出しに合わせて龍の舞を選択することができれば、メガボーマンダのビートの態勢が崩されることはありません
そういったこともあり、龍の舞採用に踏み切りました
では上を取れなかった場合にどうすれば良いか対策を考える必要があるのですが、これもまたとてもシンプルな答えで「トリックルーム」の採用が非常にスマートです
素早さ操作技の中でも1番優秀であり、1ターンで状況を大きく動かすことができ、追い風や電磁波、またはガチトリパのようなトリックルームに頼った構築への回答として有効に働きます
この「トリックルーム」という技を使う上で重要なことは2体集中のリスクを背負ってでも展開が可能かどうかが挙げられると思いますが、クレセリアはそれを容易にクリアしてくれました
ボルトロスやサンダーへの打点も十分にあり、ロトムなどとの打ち合いにも勝つことができ、ボーマンダと組み合わせるに当たって何1つケチのつけようがありませんでした
唯一の問題点としては、ボーマンダの攻撃と合わせた動きができないことですが、それを解消するべくトリックルーム下で力を発揮できるポケモンの考察を進めました(負けを重ねてしまったの原因がこういうところにあるのですが)
ボーマンダ+トリックルームと相性の良いポケモンを探した結果、バンギラスとヒードランとモロバレルの3体が入ってきました
- 電気各種やギルガルドに大きく打点を持つことができ、各種天候変化にも強く出ることができるバンギラス
- 炎+フェアリーの組み合わせを見ることができ、ボーマンダが打点を通しにくい鋼に強く出れるヒードラン
- トリル下はもちろんボーマンダとも組み合わせることができ、水への誤魔化し、物理高打点への誤魔化しができるモロバレル
といったところでした
トリル下のバンギラスの強さ、バンギラス+モロバレル、ヒードラン+モロバレルといったところの組み合わせの強さは他の構築を使った時にある程度理解していたこともあり、採用しやすかったです
US Natsにもメガボーマンダ入りのスイッチは非常に多く見られ、この時は調整段階でもそれなりに勝てていたので構築に根拠のない自信を持ち始めていましたが、どうしても自分が納得の行く形に収まらない状態が続きました
メガボーマンダを使う以上、高耐久水や電気各種、クレセリアのようなポケモンに対しての対応をどうしても要求されてしまい、メガシンカでありながら選出が非常に窮屈になってしまうということが起こってしまいました
さらにクレセリア入りのトリックルーム構築すべてに言えることですが、キリキザン絡みの構築への対策はほぼ必須とも入れるレベルであり、変に補完ポケモンを入れるとそのあたりの穴が塞がらなかったりしたのでかなり構築作りは難航しました
結局のところ苦手のポケモンへの対応が難しい構築相手には別のゲームプランを通したほうが良いと判断し、それらへの回答に数値で答えることができるメガガルーラを入れることで構築をまとめました
個々の構成の経緯については割愛します
レートやshowdownではまあまあ勝てたものの、強者が集った調整の場やオフ本番では結局勝てませんでしたし、いつものオフのように優勝できる自信が微塵も起きなかったので構築の完成度としてはこれまで作ってきたものと比べると見劣りすると言わざるを得ません
それぞれのポケモンへの採用理由があまりにも浅いのも構築の完成度を下げる要因になってしまっています
負けた原因としてはプレイの未熟さ、選出の拙さはもちろんですが、1番の原因は攻めの噛み合わせが悪かったように思います
ボーマンダは上から行きたいのにそれ以外のメンバーは最遅ばかりなので、トリルに頼らざるを得ない場面が多く、技が一貫する・攻めに回れない・切り返しが弱いといった場面にあまりにも多く遭遇してしまいました
メガガルーラを筆頭としたトップメタポケモンへの対応の想定も甘く、メガボーマンダが選出できずガンガン上から技を通されてしまったり、メガボーマンダを選出してもそれ以外のポケモンと合わせて動いていけなかったりで散々でした
「構築」の部分における未熟さを露呈した形となってしまい、心機一転し、いろいろと考えなおさなければならないなと痛感しました
ただこの大きな失敗からこういう構築の作り方をしてしまってはいけないな、という教訓を得たので次の構築ではこうならないようにしなければなりません
ユラ先生のメガボーマンダ構築次回作に乞うご期待!