第3回ポケットモンスター・北陸オフ 使用構築 〜ダブル瞑想コントロール〜
どうもどうも
つい先日北陸オフに参加しました
予選リーグは5-1で水グループ1位抜け
決勝トーナメントは3回戦で破れて、その後の3位決定戦に勝利し、3位という成績を収めることができました
自分の中では完成度はかなり高められて、かなり自信があっただけに優勝できなかったことが悔しくてなりません
選出の時間制限があり、選出ミスから来る情けない負けだったので猛省としか言いようがないです
普段から選出画面で長考してしまうのですが、公式大会のことも思うと短時間で最適な選出をする練習をしなければならないのかもしれませんね
(ちなみにコントロールの要素は)ないです
ポケモン | 技 | 持ち物 | 特性 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
ボルトロス | 10万ボルト | 目覚めるパワー氷 | 電磁波 | 挑発 | 電気のジュエル | 悪戯心 |
ランドロス | 地震 | 岩雪崩 | 蜻蛉帰り | 守る | 気合の襷 | 威嚇 |
バンギラス | 岩雪崩 | 噛み砕く | 炎のパンチ | 馬鹿力 | 拘り鉢巻 | 砂起こし |
メタグロス | コメットパンチ | バレットパンチ | 地震 | 守る | オッカの実 | クリアボディ |
スイクン | ハイドロポンプ | 冷凍ビーム | 瞑想 | 眠る | カゴの実 | プレッシャー |
クレセリア | サイコショック | 冷凍ビーム | 目覚めるパワー炎 | 瞑想 | 食べ残し | 浮遊 |
構築の詳細は続きからになります
ぼちぼち長いので物好きな人は見てください
みなさんが理解しているような本当に基本的なことから話を始めるので、適宜スクロールして必要な情報を掻い摘んでいただければ幸いです
配分だけ見たい人は頑張って下までスクロールしてください(
あくまで持論でしかないので、自分でそうだとは思わない部分などはいろいろ取捨選択していってください
.
1.「積む」ことのメリットとデメリット
今回の構築の最大の特徴である「瞑想」という技ですが、みなさん知っている通り特攻と特防が1段階上昇する技です
そもそも積み技を行うことでどのようなメリットがあるのかといいますと一言で表すならば
居座り・打ち合える範囲が広がる
ということでしょう
このポケモンというゲームでは場に1体から3体までのキャラクターが出ますが、特にキャラクターが場に複数出る対戦において打ち合える範囲が広がるということは非常に有利に働きます
なぜならばダブルバトルにおける「縛り」の関係を覆すことができるからです
一例を挙げるとすると
<ボーマンダに縛られちゃって動けないよー
このような対面になると、場合によりますがこちらが不利な読み合いをしなければなりません
しかし実はその前にハッサム@鋼のジュエル が剣の舞をしていると・・・
<ファッ!?
<馬鹿野郎お前俺は勝つぞお前
チュインチュイン
ハッサムがボーマンダとの打ち合いに一方的に勝つことができ、見事に勝利を収めることができます
あまり良い例ではありませんがとりあえずイメージが伝わればという感じです(
その他にも打ち合いの強さは様々ありますが、積み技を行うことでそれを飛躍的に上昇させることができます
打ち合いの強さでググればいくらでもその辺を言及した記事は見つかると思うので割愛させていただきます
もちろん積み技を行うときにもデメリットがあり、当然ながら初動が遅くなり、駒を失ったときのディスアドバンテージが大きくなることが多いです
しかしながらプレイングさえしっかりすればそのあたりはいくらでも克服できると信じてます
毒や挑発、集中攻撃など妨害手段は多くあるのできっちり理詰めしていきたいところです
2.積むことによる「展開」という戦術
シングルでは良く聞かれる「展開」という戦術
自分の勝手な解釈をかなり含みますが、「起点」を作り「積む」ことで「全抜き」を目指すことを指すと思っています
上の例のように駒を1体犠牲にして行うパターンが非常に多いです
ダブルバトルの構築ではレヲン氏のウルガッサ*1が非常に分かりやすいと思います
スイクンの追い風死に出しからウルガッサの催眠蝶の舞展開が非常に強力かつ、スイクン自信が打ち合いに強い水のジュエルハイドロポンプで採用してあるのが特徴ですね
もちろんいばラムやスイッチトリルのギミック、太鼓暗示なども「展開」に近いものだと思います
ではなぜこの「展開」という戦術が強いとされているのかと言いますと、
積むことにより、打ち合える範囲が広がる + 全抜きがしやすくなる = 不特定多数の相手を淘汰できる
ということが言えることになります
昨今におけるポケモンというゲームは非常に強力なキャラクターが増え、第4世代のような全ての相手に後手から見るようなことは不可能になりました
僕はもう穴のない構築を作るのは無理だと判断したので、この「展開」という要素をあらゆるルールに取り入れていこうと判断した次第であります
3.ダブルエース スイクンとクレセリア
先ほどのお話を踏まえてようやく今回使用した構築の本題に入ります(
とりあえず僕は積み技が強いから使いたいと思うわけなのですが、昨今において非常に代表的な積み技と言えばハッサムの剣の舞が積み速度が早く人気です
僕自身WCS2013の予選で壁ハッサムを使いましたが、物理方面の積み技は「威嚇」という特性に妨害されやすく、思うように自分の戦術を押しつけられないと感じました
その時に一緒に使っていた瞑想スイクンが非常に良い活躍をしており、前回の北陸オフでも使用したことから、この戦術を軸に組みたてようと思いました
特殊攻撃力はバークアウトや虫の抵抗など技スペースを割いて意識的に入れなければ妨害することが難しく、特殊防御力も上がることで非常に打ち合える範囲が広がる強力な技です
スイクンは打ち合いの強さに求められる
- 攻撃範囲の広さ(水は一貫がしやすく、氷との補完性が素晴らしい)
- 弱点の少なさ(電気、草のみ)
という条件を満たしており、非常に優秀な数値の高さを併せ持つコンセプトに相応しいポケモンだと感じました
スイクンを全力でサポートする方向を始めは考えていましたが、1体がエースではどうしても勝ち筋を手繰り寄せるのに負担が大きいため2枚目を用意することでそのリスクを緩和することにしました
そこで登場するのがクレセリア
クレセリアもその広い技のプールからくる攻撃範囲の広さと弱点の少なさという条件を満たしており、スイクンと似た数値をしていることからこの2体をエースとすることで選出の幅が広がり、相手を迅速に「詰み」の状態に持っていくことが可能になりました
スイクンやクレセリアは非常に優秀な数値を持っているため、リフ壁のようなギミックを使わずとも死に出しから展開していくだけで瞑想を積んでいける場が整っていることも少なくないのが非常に強力です
カイリュー→ハッサム展開に似たような感じかもしれませんね(所謂積みサイクル?と呼ばれているものに近いでしょうか)
4.技構成、努力値配分
これらの話を踏まえてようやく構築の構成についてです
その他のメンバーの採用理由などもここで説明していきます
■ボルトロス@電気のジュエル
臆病 H124 C80 D52 S252
170-*-90-155-107-179
10万ボルト/目覚めるパワー氷/電磁波/挑発
【備考】
- C156ニョロトノの雨ハイドロポンプを乱数上3つ切って耐え
- A194キリキザンの悪ジュエル不意打ちを乱数上1つ切って耐え
- 197-130ニョロトノをジュエル10万ボルトで乱数下2つ切って倒す
- 141-90キリキザンをジュエル10万ボルトで乱数下2つ切って倒す
ジュエル10万ボルトでの高い打点を持ちながら電磁波挑発でゲームメイク
他のメンバーが中速で固められているため霊獣ランドロス、ガブリアスを上から殴れるポケモンが欲しかったので臆病めざ氷
相手のボルトロスから妨害されるわけにはいかないので最速をキープ
優秀な打ち合い性能を持ちながらゲームメイクまで出来るまさに単体性能の塊
配分はニョロトノ、キリキザンを信頼して落としたいと感じたから
この2体はそれほど脅威となりうるポケモンだと思ってる
スイクンとクレセリアのダブルエースのおかげで流星群は起点になるので耐える必要はないと判断しました
■ランドロス@気合の襷
陽気 H4 A252 S252
165-197-110-110-100-157
地震/岩雪崩/蜻蛉帰り/守る
【備考】
威嚇による相手への干渉や優秀な耐性、攻撃範囲に蜻蛉帰りによる決定力の繰り出しまで幅広く行える
全国ダブルをやるにおいて欠かせないパーツと言っても過言ではない性能でしょう
ボルトロスと同時に選出することで非常に水技や氷技、流星群といった技を誘いやすく、それらの技はスイクンとクレセリアで起点にできるためとても相性が良いです
■クレセリア@食べ残し
控え目 H228 C200 S80
224-*-140-132-150-115
サイコショック/目覚めるパワー炎/冷凍ビーム/瞑想
【備考】
- HP:16n
- C:11nかつ偶数
- S:補正無しS252振りバンギラス抜き+1
クレセリア単体の性能を引き出すためにほぼHCに割きました
対瞑想ミラーを考慮してショック
非常に残飯の発動機会が多く、場にできるだけ留まってほしいポケモンなので残飯
元々はボルトロスにオボンを渡していた関係もあったが、個人的にはオボンより使い勝手が良く感じている
ボルトロスやランドロスの死に出しから起点に動いていくイメージ
メインウェポンであり格闘、モロバレルへの打点になるショック
ハッサムやナットレイを対面しても全抜きを可能にするめざ炎
凍える風では威力不足であり、ボルトロスやランドロスに対して高い打点となる冷凍ビーム
そもそも今回のクレセリアに任せたい役割はゲームメイクではないのでこの判断は正しかった
■スイクン@カゴの実
控え目 H252 B4 C94 D4 S156
207-*-136-134-136-125
ハイドロポンプ/冷凍ビーム/瞑想/眠る
【備考】
クレセリアと同じくボルトロスやランドロスの死に出しから展開していく
水技は非常に一貫がしやすく、冷凍ビームとの補完性が素晴らしいため展開から抜いていくことに長けている
自分が熱湯という技が嫌いでハイドロポンプが大好きなのでいつもハイドロで使ってます
オフ中でもハイドロポンプに救われた試合がほとんどでした
配分スイクンの性能を引き出せる控え目HCから入り、素早さと火力を調整していったもの
キノガッサが我が物顔で突っ張ってくるのがムカつくので
臆病 185-*-136-134-138-146
こんな感じの配分でもいいかもしれません
■バンギラス@拘り鉢巻
勇敢 H252 A214 D44
207-199-130-*-126-59
岩雪崩/噛み砕く/炎のパンチ/馬鹿力
【備考】
- 馬鹿力で172-135ズルズキン確定1発
- ダブルダメージ岩雪崩で186-90ボルトロスを確定
- 噛み砕くで195-140クレセリアを乱数下2つ切って倒す
- 耐久指数19000弱ラインをダブルダメージ岩雪崩で確定2発(197-96ニョロトノや207-90ブルンゲルなど)
- 砂下でC161キングドラの眼鏡ハイドロポンプ耐え
- C150ダブルダメージ雨ジュエル潮吹き(HP半減時:威力75)耐え
- 最遅
シングルでは有名なスイクンと相性の良いバンギラス
威嚇による弱体化や技の威力のなさに加えて、Aを削った配分では選出できないと感じたため火力を追及できる鉢巻
ランドロスの地震程度ならば余裕を持って耐えられるため強引に動いて相手に負担をかけさせられることができ、選出の幅が広がった
構築に必要な要素が揃ったちょうど良い配分があったのでそれを流用
ラティオスやクレセリア、ボルトロスといったポケモンに強いが、それらと仲の良いポケモンたちに総じて弱いため、かなりバンギラスを甘く見た選出をされることが多く、鉢巻によってダメージレースを優位に進める試合も多かったです
■メタグロス@オッカの実
勇敢 H236 A196 D76
185-198-150-*-120-67
コメットパンチ/バレットパンチ/地震/守る
【備考】
- A:11n
- C182ラティオスのめざめるパワーを高乱数2発耐え
- C177ボルトロスの十万ボルト2発(連続乱数上2つを除く)耐え
- コメットパンチ+ダブルダメージ地震(最低乱数除く)で191-133ヒードランが落ちる
- バレットパンチ+ダブルダメージ地震(乱数下7つを除く)で191-133ヒードランが中乱数
- コメットパンチで172-135ズルズキンを93.4%で2発
- 最遅
上記のポケモンたちと相性が良く、噴火ヒードラン入りのパーティをメタるために投入
選出機会こそそこまで多くないものの、半減の実を持たせているからこそ強気にできる選出や行動もあり、
ダブルバトルにおいて対面性能を上げてくれる半減の実というアイテムがいかに強力であるか再認識できた
メタグロスミラーでの打ち合いや集中攻撃を考慮してせっかく余っているオボンの実を持たせるのも良さそうかもしれないが
イージーウィンを狙える噴火ヒードランは非常に脅威に感じたため、瞑想スイクン、瞑想クレセリア、最遅鉢巻バンギラスにオッカ地震メタグロスと
対策に使えるカードを複数用意しておくことで取り巻きに応じて柔軟に対応していくことが可能だった
バレットパンチは構築のメンバーが低速気味なこともあるため、体力が微妙に残った相手をきっちり倒し切りたいことから採用
トリトドンや格闘の打点になる思念の頭突きとすごく迷いましたが、こればかりは一長一短でしょう
これといった基本選出はないかもしれません
選出するときに意識したことは、相手のポケモン全てを2体以上で見れるように選出することを意識していました
とはいえそれが難しい場合もあるので、そういうときはどうすれば負けてしまうかをしっかり選出前(本当は構築段階が理想ですが)に理解、意識しておくことが大事でしょう
とはいえ9割くらいボルトランドを初手に出していた気がしますが(
一応自分の中にある基本選出は
ボルトロス ランドロス スイクン クレセリア
相手によってはスイクンかクレセリアどちらか1体で残りのポケモンから残り1枠
雨構築は化身ボルトロスに霊獣ランドロス、瞑想スイクンに瞑想クレセリア、鉢巻バンギラスと負ける要素が見当たりません
他にはモロバレルブルンゲルやラティボルトの壁構築などには
ボルトロス バンギラス なんか なんか
ボルトランド構築のミラーは
ランドロス クレセリア なんか なんか
ボルトロス メタグロス ランドロス クレセリアorスイクン
のどちらかになると思います
ボルトランド相手にはクレセリアを先発で出して早急に瞑想でペースを握っていくことも可能
もしくはメタグロスを先発に出しつつ、ランドロスに引きながらランドロスにめざ氷を当てる動きが嵌りやすい
クレセリアとスイクンがバンギラスを苦手とする部分があるので、下の選出が安定すると思います
そうなるとトリトドンがいる場合にきつくなるので早急にバンギラスやボルトロスを処理して、瞑想で詰みに持っていきたいです
ダブルエースがトリトドンに勝てるとたかをくくっていたため、積み技絡みの遂行の遅さから処理がきつくなってしまいました(
決勝トナメの試合では、選出時間の短さから選出ミスを犯してしまった上にバンギラスの処理をしきれず鉢巻雪崩をされるだけで負けるという情けない試合になってしまいましたしね
とはいえ所謂グッドスタッフ系の構築なので割と柔軟に選出できると思います
キリキザン入りにはボルトロスクレセリアでキリキザンの攻撃を誘いながら瞑想でイニシアチブを握りに行きますし
5.総括
長くなりましたが、自分がいつも構築考えてるときはだいたいこんな感じだよーというのが伝わればという感じです
まだまだ構築を組む際の理論や選出を行う際の理論などなど書き切れてない部分が多いにあるのですが、疲れたのでまたの機会にということで(
どうしても聞きたいならツイッターなりで気軽に質問をしていただければなと思います
数値が高く展開の要素も兼ね備えているため、いろんな相手を戦える上に自分の戦術を押しつけられるというなんとも自分好みな構築が出来上がりました
とはいえ優勝できなかったのでまだまだ精進が足りませんね
今回のオフもいろんな人と交流できたし、すごく楽しめました!
こうやって北陸を盛り上げていくことはとても良いことだと思うし、これからも続いて行って欲しいなと思います(๑¯◡¯๑)
主催のずんださんるりとさん、参加されたみなさん本当にお疲れ様でした!
この記事を最後まで見てくださった方も本当にお疲れ様です(`_´)ゞ