第4回ポケットモンスター・北陸オフ 使用構築 〜Twin Mega Evolution ガルルカ展開に腹太鼓マリルリを添えて〜
大阪旅行がしたいなーと思い立ち、今回も参加してきました
予選リーグは6-2で炎グループを1位抜け
決勝トーナメント1回戦で何事もなかったかのように粉砕されてベスト16でした
今回も自信があったにも関わらず結果が振るわなくて悔しいです
さすがにそろそろ優勝したいですね
使用した構築は以下のようになります
ポケモン | 技 | 持ち物 | 特性 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
ガルーラ | 恩返し | グロウパンチ | 不意打ち | 猫騙し | ガルーラナイト | 肝っ玉 → 親子愛 |
ルカリオ | 波動弾 | ラスターカノン | 悪巧み | 見切り | ルカリオナイト | 精神力 → 適応力 |
マリルリ | アクアジェット | じゃれつく | 腹太鼓 | 守る | オボンの実 | 力持ち |
ヒートロトム | 10万ボルト | オーバーヒート | 鬼火 | 守る | イトケの実 | 浮遊 |
ボーマンダ | 流星群 | 大文字 | ストーンエッジ | 寝言 | 拘りスカーフ | 威嚇 |
ギルガルド | シャドーボール | ラスターカノン | 身代わり | キングシールド | 命の球 | バトルスイッチ |
鋼枠とか威嚇枠とかそういう○○枠という考え方が大嫌いなので、まずそういう考え方の構築に負けないように、しっかり自分の勝ち筋を押しつけに行く構築を使おうと思いました
その上で非常に重要なポジションになってくるポケモンが所謂「メガシンカ」という要素を兼ね備えたポケモンであるので、今回はあまり変な事を考えずにメガシンカするキャラの中でも頭1つ抜けた性能を持つガルーラとルカリオを使うことにしました
ガルーラとルカリオと仲が良く、死に出し展開や猫騙し展開から非常に強力な動きができるマリルリを加え、残りに補完となる組み合わせを用意できるポケモンで揃えた感じです
○○枠という考え方は視野を狭くしてしまう危険性があり、極力やるべきではない考えだと再認識できた構築でした
今回は自分が構築するときに考えてることなどを説明しながらの解説になります
また持論(完全に受け売り)を得意げに披露する場になるので、配分とかだけ見たい人は頑張ってスクロールしてください
1.「組み合わせ」の重要性
自分が構築を組むにあたって、まず念頭においてあることとして「6体で相性補完をする必要がない」ということを常に意識しています
当たり前のことなので、おそらく皆さん分かっていると思いますがシングルバトルにおいてもダブルバトルにおいても、6→3もしくは6→4の対戦ですから当然のことですね
そこで重要になってくるのが4体の選出でいかに戦えるかということだと考えています
だからパーティの中心になるポケモンというのはある意味あり得なくて、中心になる組み合わせというのが重要なのです
まだまだカロスダブルは発展途上のルールであるため、今の時期ならばパーティ組めなくても、この強い組み合わせを意識することが大切です
そして組み合わせを理解するにはそれぞれのポケモンを単体考察する必要がありますが、単体考察はそれ自体が目的となってしまうと無意味なことになってしまうので、常に組み合わせを意識して単体考察するようにしましょう
肝心の組み合わせというものについてですが、「ラティハッサム」や「カバドリュウズ」、「ガブハッサムライコウ」などといった相性が良く、自然と選出率が高くなる理想な組み合わせのことです
そういった組み合わせをいくつパーティに用意することができるかがパーティ構築の肝になってくるはずです
ただ組み合わせを用意しても勝てない相手は存在するため、そこで重要になってくるのが所謂「補完」という存在になります
シングルの例になりますが、「カバドリュウズ」という非常に強力な組み合わせにおいて、どうしても高耐久の水タイプであったり対面でドリュウズを潰せるキャラなどがいてしまうと組み合わせが破綻してしまう可能性があります
そこに補完としてラティオスを組み込むことでその弱点を克服するだけでなく、逆鱗や流星群を誘ったり、トリックなどでドリュウズに繋げる手段を多く持ち、ある意味組み合わせと言えます
あくまでパーティ構築の1つの考え方でもっと他にもいろいろ考え方があると思いますが、この組み方をするメリットとして
選出段階で6つのピースがバラバラではなく、もうすでに組みあがった形で選出できるという点が非常に優秀です
- 単体で見て相性が悪くても強い組み合わせだと押し切れることが多い
- 自分のやりたいことをいつでも選択できる
このようなメリットは昨今における対人戦において大きな強みかなと思ってます
穴のない構築を作ることは不可能だと自分は感じているため、自分のやりたいことを押しつけることで勝ちを手繰り寄せる構築が結果を出せると考えています
選出は構築段階から始まっているとよく言いますが、まさにその言葉を体現している組み方ですね
ダブルバトルにおいて4体のポケモンを中心に置いた完成度の高い構築を知らないので、例などが出せず非常に分かりにくくなってしまいましたね(
このあたりの考え方に関してはシングルバトルの方が遥かに進んでいるので、シングルの構築を眺めてみるのもかなり刺激になったりします
とこんな感じでそれぞれが思ってるパーティ構築論みたいなの話し合えたら楽しいだろうなーとか勝手に妄想してます(
もっとポケモンガチ勢で仲良くなれたらいいなとか思ったり
表面上じゃなくてポケモン的な意味でね!
と自分も思います
2.メガシンカを2体用意することのメリットとデメリット
今回使用した構築の特徴の1つとして、メガシンカするポケモンがガルーラとルカリオの2体が構築内にいることが挙げられます
メガシンカは1試合に1体しかできないため、自動的にメガシンカするポケモンは1体しか選出できません
なんだか自分の選出幅を狭めているようで良くないように思えますが、組み合わせというものを意識する上でそのデメリットよりも余りあるメリットをもたらしてくれると自分は考えています
まず第一に、「組み合わせ」のパワーはメガシンカキャラを含んだ方が明らかに大きいということ
第二に、選出幅が狭まるが、選択肢は増えるということ(あくまでこれは個人的な感覚ですが)
メガシンカキャラが1体の場合と2体の場合の選出時の組み合わせの数について見てみると
・1体の場合:メガシンカ1体+その他5体から3体 → 10通り
・2体の場合:メガシンカ1+その他4体から3体 + メガシンカ2+その他4体から3体 → 6通り
こうして見てみるとメガシンカ2体では選出の幅はかなり狭まってしまっていますね(筆者は確率計算が苦手なので本当に10通りと6通りなのかは定かではありませんが)
しかしながらメガシンカするキャラはほぼ確実に選出されることを考えると、メガシンカするキャラが相手の構築に優位を取れない場合、相手もメガシンカを使ってくるのは明らかであるので、選出してもしなくても損が出てきてしまうような状況が起こってしまいます
そこで第2の選択肢として2体目のメガシンカを用意することでそのような損をする状況をグッと減らすことができます
活躍が見込めるメガシンカを選択できるというのはそのような場合において非常に有効です
組み合わせ単位で構築を組む場合、メガシンカを絡めた組み合わせを出して損が出ることは致命的であるので、今回はメガシンカを2体使用することにしました
3.本構築の組み合わせ
前節のお話を踏まえてここでは実際に使用した組み合わせについて説明していきたいと思います
・メガガルーラ+マリルリ
圧倒的な性能を誇るメガガルーラを基軸にし、ガルーラが呼びこむ格闘や威嚇(ボーマンダやズルズキン、ギャラドスなど)にマリルリが強い
マリルリが厳しくなりがちな電気や草などに対してはガルーラの圧倒的なタイマン性能で潰すことが可能
ガルーラが猫騙しで補助することで、マリルリが腹太鼓をするタイミングを作ることもでき、相手がマリルリの処理を焦ったところをガルーラで叩き潰すことも可能
猫腹太鼓から守るグロパンがジャスティス
横の関係も非常に良好ながら、縦の関係も悪くなくガルーラからの死に出し展開で腹太鼓を決めることもしばしば
まさに構築のメインとなる組み合わせになります
・メガルカリオ+マリルリ
圧倒的な性能を誇るメガルカリオを基軸にし、ルカリオが呼びこむ相手に対してマリルリが強い組み合わせです
ガルーラほどルカリオはマリルリが厳しい相手に強く出れるわけではありませんが、上から叩きに行けることには変わりなく、優秀な潰し性能があるため、これも強力な組み合わせになりえます
ルカリオにこの指止まれを入れることでマリルリのサポートをすることができるのでその方針で考えるのもありだと思いますが、今回はメガシンカポケモンの性能を信じ、ルカリオの最大のメリットである積み速度の速さを活かすために悪巧みを投入しました
これもマリルリの処理を焦らせることや、ボーマンダの後だしなどでかなり展開がやりやすくなります
マリルリ側から見ても、ルカリオでスカーフボーマンダなどを誘い、死に出し展開から腹太鼓を決めるなど相性はかなり良く、この組み合わせはルカリオというよりマリルリが主体になる組み合わせと言えるかもしれません
他にも構築内で組み合わせは存在しますが、メインとなるのはやはりこの2つになってくると思います
メインの組み合わせはガルーラ+マリルリ、ルカリオ+マリルリであり、ボーマンダとヒートロトムとギルガルドは補完として選出に入ってくると考えてもらうと分かりやすいと思います
4.構成
組み合わせというものを踏まえて個々の構成について簡単に説明していきます
組み合わせを意識して構成を見てもらうことで、なぜこのような配分にしたかなどの理由が見えてくると思います
・ガルーラ@ガルーラナイト
意地っ張り H4 A252 S252
メガシンカ前:181-161-100-*-100-142
メガシンカ後:181-194-120-*-120-152
恩返し/グロウパンチ/不意打ち/猫騙し
【備考】
メガシンカキャラの中でも頭1つ抜けた強さのあるポケモン
安定した耐久面と通りの良い恩返しでの高い打ち合い性能、グロウパンチを絡めた高い抜き性能、猫騙しによる展開補助
どれをとっても一級品のポケモンです
主軸となる組み合わせの片翼を担うポケモンであるため、ガルーラ単体の強さが出るよう攻撃に補正をかけてAS振り
単体性能もさることながら、特に意識をしなくてもあらゆるポケモンと組み合わせになれる強さがこのポケモンの強さの本質と言えます
・ルカリオ@ルカリオナイト
臆病 B4 C252 S252
メガシンカ前:145-*-91-167-90-156
メガシンカ後:145-*-109-192-90-180
波動弾/ラスターカノン/悪巧み/見切り
【備考】
メガシンカキャラの中でも頭1つ抜けた強さのあるポケモンその2
メガシンカキャラ屈指の強さを持つガルーラにも強く、フェアリーの登場があるものの格闘技の強さは健在
フェアリーを抑える鋼を有していることも抜き性能を保証していると言えるでしょう
ガルーラほどの打ち合い性能はありませんが、抜き性能はガルーラを超えるものがあり、後述のポケモンたちと組み合わせになることであらゆる構築へのイージーウィンを可能にします
プレイとしては周りで削ってルカリオで処理していく流れや、タイミングは難しいですが悪巧みを隙を見て積んでいく形になります
このポケモンの配分に関してもルカリオ単体の強さが出るよう素早さに補正をかけてCS振り
・マリルリ@オボンの実
意地っ張り H164 A236 B4 D4 S100
196-110-101-*-101-83
アクアジェット/じゃれつく/腹太鼓/守る
【備考】
- HP:4n(オボンの実回復最大効率)
- A:11n(補正による切り捨てなし)
- S:4振りバンギラス抜き
メガシンカキャラでも屈指の強さを持つガルーラやルカリオと仲の良いポケモン
むしろマリルリと仲の良いメガシンカキャラが強いのではないかと錯覚するほど強い
オボンの実を持ったマリルリを半分以上削るのは非常に困難であり、腹太鼓の機会にも非常に恵まれています
ガルーラやルカリオがボーマンダなどマリルリが起点にできるキャラを多く呼びこむので連鎖的に展開を行えるのも強み
死に出しから有利な盤面で腹太鼓を決められればゲームエンドまで見える
カロスダブルはこのポケモンが非常に強いです
このポケモンも中心となる組み合わせに絡んでくるので、本来はこのポケモンの強さが出るHAぶっぱにするべきですが、ここまでSに回すことでミラーやクチート、パンプジンやギルガルドといったポケモンより早くなることができ、強い行動を通すことができるためHAを基調にしながら耐久面との兼ね合いをしつつ、ギリギリまでSを伸ばしました
・ヒートロトム@イトケの実
控え目 H252 B68 C156 D12 S20
157-*-136-159-129-109
10万ボルト/オーバーヒート/鬼火/守る
【備考】
- A177メガガルーラの捨て身タックル2連続最高乱数切って耐え
- A172メガクチートのじゃれつく2耐え
- C161眼鏡キングドラの雨濁流耐え(イトケ込み)
- 157-151メガクチートをオーバーヒートで最低乱数除いて倒す
ガルーラ+マリルリ、ルカリオ+マリルリといった組み合わせでは打ち合いの勝敗が怪しくなるリザードンやファイアローやライボルトやクチートといったポケモンに対してのカード
リザードンに対しては選出単位でかなり厚めにできるよう意識していますが、ファイアローの一貫が非常に怖かったので耐性のあるこのポケモンに
現環境において猛威をふるっているフェアリー技に対して耐性のあるポケモンを複数用意したかったということも
イトケを持たせることで構築でやや受けるのが難しくなってくる水ロトムに対しても縛られることなく動くことができる
他にもナットレイやクチートがキングドラと並んでいるような状況でも行動できる
ダブルバトルにおいて打ち合い性能が飛躍的に上がる半減の実は非常に強力な選択肢だと再認識しました
電気/炎という現環境において優秀なタイプを持つ補完として便利な1体だと思います
・ボーマンダ@拘りスカーフ
臆病 H4 C252 S252
171-139-100-162-100-167
流星群/大文字/ストーンエッジ/寝言
【備考】
環境に多いガブリアスより早く、ガルーラルカリオマリルリとのタイプ相性補完に優れ、選出されやすい電気や水各種に対して打点となるポケモン
メガガルーラより速いポケモンを抑えに行けるポケモンとして、数値の高さや特性の強さ、タイプの強さもあって構築に投入しやすいポケモンだと思います
終盤の龍の波動は強力であるもののドーブルなど催眠系を無視できないため寝言を投入
ただ命中率100%の技が入っておらず、オフ中でも幾度となく技を外し、勝ち試合を落としたり、危うく負ける試合も多々あったのでかなり強さが不安定なポケモンでもあると痛感しました
いっその事ドーブルは切って竜の波動を投入したほうが良かったかもしれません
相手の選出画面にマリルリがいるときは絶対に出さないよう心がけましょう
・ギルガルド@命の球
控え目 H188 C252 S68
159-*-170-112-170-89
シャドーボール/ラスターカノン/身代わり/キングシールド
【備考】
- HP:10n-1
ガルーラやルカリオはもちろんロトムやボーマンダといったポケモンとのタイプ相性補完に優れ、強力な「攻め」を展開できるポケモンとして採用
構築に違和感なく、「構築の軸となるポケモンでギルガルドの障害となるポケモンを潰し、ギルガルドで詰ませる」という別の勝ち筋を作ることができる点は非常に魅力的
自分の中でマリルリの評価が高いので上から叩きに行けるようSをかなり回しました
命の球を持っていることもあり相手のギルガルドも積極的に上から殴っていきます
かなり前からこの構築を回していましたが、1度もギルガルドミラーで遅れをとったことはありませんでした
身代わりの選択肢が非常に強力なポケモンであり、追い風やトリックルームといった相手に対して凌ぐ能力も高いです
岩弱点が2体いるためワイドガードの選択肢もなくはないと思いますが、技に関してはこの4つが必要不可欠であると感じたため投入は見送り
攻撃面においてはゴーストで非常に一貫を狙いやすく、等倍での撃ち合いにも強いため隣で縛れる状況になるようにうまくダメージを入れていきたい
裏を返せばどうしても1発じゃ届かないことが多いのでそこがネックともいえます
ただ球ギルガルドが与えるダメージはメガガルーラ、メガルカリオ、マリルリと相性が良いため、このデメリットもさほど気にならないように「組み合わせ」として仕上がっています
防御面において構築を助けてくれる優秀なポケモンであることには違いないです
5.総括
自分の中の理論もかなりシェイプアップできて、納得した構築を作れたはずでしたが、それでも優勝という結果には届かなかったのでまだまだ精進が必要ですね
どうしても自分の傾向として理論ばかりが先行して、プレイングの方が疎かになってしまうので今後は定期的に対戦をしてプレイングの方もぬかりなく磨いていこうと思います
今回はバトレボでシングル63に明け暮れていた頃に教えてもらった「組み合わせ」というものの理論をもう一度整理した上で構築しましたが、showdownでもTop10入りもできるほどの結果を残すこともできたし考え方自体は間違ってなかったんだと思います
今後もこの「組み合わせ」というものを意識しながらポケモンに取り組んでいこうと思います
今回の北陸オフはいつも以上に楽しむことができました!
これは一重に運営に尽力してくださった主催のずんださん、るりとさん、それにスタッフの皆様方のおかげです
本当にありがとうございました!
ここまで駄文を読んでくださった皆様も本当にお疲れ様でした( *~∇~)ノ